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Q008

乳牛 乾乳牛群が過密になったときの対処法を教えてください
過密を避けられるように調整できるのがベストですが、現実的に難しい場合の対処法をいくつかご紹介します。

 乾乳期は分娩に向けた準備をする期間であるため、安楽性と栄養面での充実が重要です。過密状態だと1頭当たりの休息時間と採食スペースが減って競合も増え、牛の状態が悪化しやすくなります。
 理想とされるスペースは、フリーバーンが8㎡以上/頭(通路スペースは含まれない)、フリーストールがベッド数の8割以下の頭数と言われています。牛舎は既にスペースが決まっていますが全く使っていないハッチや資材を除去することでスペースを確保できることがあります。また、パドックを設置するなどして牛の逃げ場や通路を増やすことで牛への負担が軽減することもあるので、スペースを有効活用できないか検討してみましょう。

ベッドと通路面の管理

【図1】一頭当たりのベッドスペースが少ないと寝られない牛もでてきます  過密時にはベッドの取り合い(競合)が発生して休息時間が短くなる(図1)ので、ベッドのクッション性を高めてあげるのがポイントです。軟らかいマットの使用や敷料を豊富に敷くと良いでしょう。また、過密時には通路に立っている時間が長くなるので、ゴムマットや敷き料を敷くのも1つです。ただし、通路に寝ないように、ベッドの快適性を十分に考慮してください。

飼槽と飼料・水の管理

【図2】簡易水槽の設置例  乾乳期は胎子によってルーメンや他の消化器が圧迫されるので、1回当たりの採食量が少なくなります。飼槽をできるだけ広く使って競合を弱め、粗飼料をいつでも採食できる状態を作ることが大切です。また、採食量が制限されると栄養が不足し、体脂肪を使ってしまうので、品質が良い粗飼料のほか、エネルギー価の高い濃厚飼料を適量摂取できるよう心掛けましょう。
 水分は飼料の摂取量に大きく関連するためきれいな水をいつでも飲めるようにする環境づくりも必要です。また、分娩の近い牛は老廃物の排出のためにも水を大量に摂取します。飲むスペースが制限される場合は簡易水槽を設置するのも一つの方法です(図2)。

換気

 夏場に過密だと牛の体感温度が上がるので換気扇の利用や窓の開閉など換気を行いましょう。また、空気中のアンモニアは分娩が近い牛にとっては特に負担になるのでこまめに換気を行うことが大切です。